午後二十一時

真っ暗な私の枕元に
オベリスクがひとつそそり立つ
私は眠い眼をギョロつかせながら
「この世界から逃げ出せますように」と
ポツリと、ニヤリと、フフフと呟いた
するとオベリスクから金色の赤ん坊が這い出し
私を連れて行こうと腕を掴み泣きだした
面倒事は避けたいので寝た振りをしている
起きたら私はどこにいるのだろうか?
楽しみで楽しみで震えの止まらない深夜気分なのだ