ダム王

自分を引掻いた私が真っ黒になった
いつの間にか私は真っ白になっている
時間が流れれば流れるほど自分を連れ去っていく
唇を噛み締める私の内臓は消え去った
きっと私は猫にも豚にもなれずに
一度だけの一番を西那須野の果てに
私のダムはいつも決壊しているのだ
塞き止める物など何もない
さぁ、自分を垂れ流そう