初夏爛々

夏だというのに茜色の空も入道雲も見ていない
私の部屋にはまだ夏が訪れていないようなので
蚊取り線香を炊き無言の訴えをしている
夏は来ないのに平行線では飛行船が音もなく飛んでいて
これははて、奇妙な風景だと眺めていれば
窓から手を振るのはやはり貴女でした
重力を忘れ上に落ちたい気持ちを抱いたのは3回目です
2回目と1回目は思い出せませんが兎に角3回
3回は死にたいと思ったのでした