2011-05-29 自身撤去 全身に筋弛緩剤を注射された夜の様に 蕩けていく身体を空中に投げ出しています 私はここにずっといたのに 誰かが私はここにはいないと言う 思えばずっと私は何処かで虚ついている 阿呆の顔で涎を垂れ流しながら あうあうと白痴の声を出しながら それでいて背筋は真っ直ぐ伸ばして 我ながら何になりたいのかわからぬまま この部屋ではない何処かで私は一人寂しくしている なのにこの蕩けた身体は私を探しにいけず 空中に目線を右往左往させる事しかできなかった 明日も明後日も明々後日もここに私はいないだろう