叩きつける残響

吐瀉物に塗れた部屋は迫り来る夏の陽気で
甘酢っぱい臭いが立ち込めて笑いの止まらない空気です
汚臭と汚物に塗れた汚男が笑いながら駄文を書き連ね
それこそが私の残すべき物なのだと呟いております
残してきた人、残された人、残した人、残されるべき人
誰が誰だかわからないまま仮想空間にへばりついた血眼の瞳は
デジャヴュではなくジャメヴに成り果てています
あの日の事を忘れようとしていても
あの日の事は思い出せないまま
キーボードから作られる私は新しい自分だ
生まれ変わった自分なのだと初めての故郷に歓喜しております
誰も私を覚えていない世界で私の言葉だけが残され
誰かがそれを見て誰だろう?と思ってくれればいいのです
すべての人が通過すべき疑問点に私は成り果てたい
すべての人が踏み潰して行けば私は無に戻れるはずなのです
そう、信じざるを得ないのです