南海への地震

私の心が揺れているのに貴女の影は揺れる事はない
薄っすらと脳裏に浮かんだ笑顔がくっきりと見えた時
脳味噌の中にセロトニンが溢れ出して津波を起こす
世界が終わるのが近いなと無表情で呟くのに
心の中では泣きじゃくりながら貴女を想っている
世界が終わっても私が終わっても貴女の笑顔よ、終わる事なかれ
と、オペラを気取っている私は今日も一枚の食パンを
一人侘しく甘ったるいレモンティーで流し込む
ただ、全身全霊の震えは収まる事もなく
今日もマグニチュード6の揺れに酔っている
遠い南の海で貴女は私の地震に気づいてくれるのだろうか?