おしるこマンホール

水曜日の隠語はステップを早くする
貴女が無事で笑顔なだけで馬力は無限に広がっていく
深夜2時を示した時計ですら私には夜中の太陽に見える
幻覚が幻覚を呼び、私は世界一の幸せ者だと
揺らめく街灯、揺さぶる脳味噌、上下の右手と止まらずに
屈折とした深夜帯は待っていればやってくるのだと確信した
既に隠語はいじくり尽くした
私はこのまま眠りにつく
目覚めればどこまでもどこまでも奈落へ落ちる気がする
私は貴女の中に残れてさえいれば、いつ蒸発してもいい汚水なのだ