日曜日よりの使者

私に出来た遅ればせながらの妹は前から知っている妹だ
以前から妹だったし今日から妹でも不思議でもない
ただ爆弾は既に火がついていたのに更に油が注がれる
私は耐えられないと憂いの埼京線に乗り
現実逃避の下井草にて言葉を探しに来たのだ
いくら探しても一番いい言葉はどこにでも出てこなかった
深夜の時計に騙された私達は電線を伝う流行り病だ
ただ、いくらの喘息でも笑いながらの咳は幸せの咳
このまま笑いながら呼吸が止まれば皆、幸せだろう
呼吸の止まる瞬間、私はなぜか貴女の笑顔がまた見えたのだ
憂いが嬉いに変わる瞬間はじわじわと心を抉る