ありがとうございます

缶の中にあったのは安い酒ではなく
私の安っぽい本当の言葉でした
強くなりたいのに弱らないと
言葉すら贈れないのが私なのに
帰り際の小包が携帯電話の中で笑っています
目白通りのスキップは何処までも止まらず
鼻歌混じりに涙も混じり混沌とした明け方に
私は本当に小汚く地面を這いずったのです
泥のついた顔は貴女の綺麗な笑顔とは対照的でしたが
今まで生きてきた中で一番生きている顔をしていたのでした
頭痛の治まらないのはきっと今が幸せだからなのだと誤摩化します
でも今現在、僕は貴女のお陰で生きているというのは事実なのです