君と虎と魚たち

今日は夢現で水族館に行ってきたのだ
虎に跨がった貴女と水中トンネルを歩く
しかし隣にいるのは私だったのか?
マジックで顔を塗りつぶされていたのだ
私ではないし、貴方でもないし、誰でもないのだ
大水槽でジンベイザメの出産を見て
輝く貴女の顔が脳裏にこびりついて離れない
私は虎の胃の中で眠りにつこうと思った
夢は夢であるから救われるのだ
もし夢でなければと考えるとゾッとして止まないのだ