でんきう

月明かりとも日差しともつかない光が窓の外へ走ってゆく
私はどこに目線を送ればいいのかと空中散歩だ
窓からはピエロとも殺人鬼ともつかない光が差してくる
私にある光とは何だろうと考えれば地下の光だ
決して地上に射す事の無い地下の光だ
毒された私を浄化する事は金剛力士に出来るのだろうか?
「るるるるる」と空々に歌う私を見つめながら私は思う
きっとこのキチガイの顔が現実なのだろうと
今日もまた、空にいつもの様な雲が笑っている