大人の付き合い

虚しさは連なって電波を飛ばす
鳴らずの端末を見つめては電波が足りないのだと
ロヒプノールをウィスキーで流し込むのだ
眠れぬ瞼を擦っては数字を叩き
開いた口を無理に塞いでは言葉を捜す
虚は蹲り
無は嘲り
私は唸る
なぜに静かな生活が続くのか解らないが
虚しさと平穏は紙一重で表裏一体なのだ
いつ投げられるか解らないコインが
ポケットの中でチャリンと鳴る