こっそりと笑う

雨の一粒一粒に私が乱反射する朝
コンビニ帰りのビニール袋の中には赤子の首が二つ
ずり下がってくるジーンズは昨日までの私だ
こんなに物悲しい気持ちの生き物になるのは
生まれて初めての醜態だとスペイン風邪の願望が止まらない
欲求はどこまで行っても平行線のまま、私とは交わらずに
カレンダーにつけた丸の様に浮かんだままの存在で
きっと僕にとって脳味噌は育たないのだと
炭酸の抜けたコーラで膣を洗う女子高生を見ている
大きな眼鏡を掛ければ物はよく見えるが
端から見れば御のぼりさんにしか見えないのだ
お別れに貴方の好きな小銭を上げよう
1円玉?10円玉?5円玉?50円玉?100円玉?500円玉?
私の財布の中には使わずのコンドームしかないというのにだ