私の横で猿の動きをする人間がいた
私は人間の脳しか持っていない
人間は生きているうちは人間でしかない
私は人間以外の脳味噌を持って生まれてきたかった
煙草の煙が雨の音に掻き消され
午前5時の腹痛は水溜りと一緒に揺れている
私は人間でしかないが脳味噌はきっと焼きそばなのだ
きっとこれから先も猿でも人間でもない挟間を
からしマヨネーズを探して彷徨うのだろう