2010-06-18 露 私の横で猿の動きをする人間がいた 私は人間の脳しか持っていない 人間は生きているうちは人間でしかない 私は人間以外の脳味噌を持って生まれてきたかった 煙草の煙が雨の音に掻き消され 午前5時の腹痛は水溜りと一緒に揺れている 私は人間でしかないが脳味噌はきっと焼きそばなのだ きっとこれから先も猿でも人間でもない挟間を からしマヨネーズを探して彷徨うのだろう