鯨と乳牛

私には何色が似合うのだろうか?
私には青色は似合うのだろうか?
思い始めれば限のない生活が続き
気付けば私は見えざるピンクのユニコーンになり
キリストの振りをして総てを見透かしている
それが太腿だろうがスカートの中だろうが
見えるものは総てを見ようと目を凝らすのだ
総ての光は目の中に入る
光が黄色でも桃色でも青色でもだ
私の眼はアスファルトになり総てが見えなくなればいい
金色のアスファルトが空で丸まればそれは月なのだ
私は月になり雲を丸呑みにしたいのだ
願うだけならば誰もが自由だが
人間は願う事を憶えたから衰退したと私は思っている