土曜日の次の日

狂った道化師の歌う賛美歌が今日も聞こえる
雲の隙間から辛うじて灰色の濁った空が見える
濁った瞳に総てを見透かされてしまったようで
雨の降っている瞳を掌の中にそっと隠すのだ
思えば昨日は一日の大半を空中散歩で過ごした
今日は一日の大半を知恵の館で過ごす
日曜日は幸いにも休息を加速させて疲れさせてくれる
どこからともなく猫の鳴き声が聞こえてきるのは幻聴か?
少なくとも私にはシュレーディンガーの猫は観測できない
柩の中で眠る程の安息は彼女以外には与えられないのだろう
時計の秒針が進んだので私も一歩進まなければいけない
とりあえず缶コーヒーで耳栓をして自分を誤魔化すのだ