日和見主義者

美人が水を浴びる様に飲んでいるのだが
私はそれを見ながらの自慰を楽しんでいる
打ち勝たねばならないのは私自身なのだが
自分の性欲にすら勝てない私を
縮こまった亀がじどりと見つめニヤニヤと呟くのだ
「お前は誰と戦いたいんだ?」
私は誰の血も見ずに自分の血だけを見たい
リストカットを繰り返し
オーバードーズを繰り返したい
反響するのは私の声ではない、母の声だ
私は母の声を聞きながら亀を擦ったのだ
今日は終戦記念日だと言い張るキチガイは私だ