2010-02-13 二重拘束 私のこのイライラが何処から来るかと言えば 線路の向こう側にある自由の方角だ 決して目の前にある臙脂色の壁紙でもないし 後ろにあるサナトリウムの鉄格子の中でもない 汽車の轟音に掻き消される前に自由を見たい だが私の足は既に薬禍で朽ち果てているし 自由を手に入れた所でテレヴィジョンの神様は 決して私には微笑まないだろうと キャプテンストライダムに火を放つのでした