ホープ・ホープ・ホープ

私の手は電車の中で震えていた
ただ嬉し泣きをする練習だけをしていた
帰ってくるのは赤紙だとわかっていながら
私は帰ってきてもただギターを弾いた
私はここで人生を終わらせる覚悟も出来た
だがしかし隣の部屋のテレヴィジョンは
大きな声でダラダラと喋っていて
私は寝るに寝れなかったので
眼鏡屋の店員を連れてきた所
それが幻聴だとわかり午前5時のビールを
小便に様に浴び川越線の中で吠えていたのだった