今、孕んでいますよ

私はマンホールチルドレンになったのだ
深夜3時の歌舞伎町は痛風が吹き荒れていた
私の脳味噌に入ってくる貴女の声というのは
常夏のムームーのリズムではしゃぎ回っていた
私がガス欠を起した時の方が暖かかったのは
家の中にいるホームレスが私に親しげに
全知全能の神の如くマシンガントーク
セーラー服と機関銃宛らに撃ち捲ったからだ
ところで私の脳味噌はどこにあるのだろう?
先ほどまで玄関にあったのに行方不明だ
指名手配のモンタージュを街中に配りながら
まだ暗い電車の中で一人私は勃起していたのだ
それは麻生政権に対するアンチテーゼである事に
気づいてくれたのは門脇舞ただ一人だけだった