野比のび助

三往復しても通り過ぎてしまうのはいつの日の思い出だろう?
あれは確か四季のうちのどれかだったとは記憶しているが
今思えばどれでもなかったのかもしれないと疑心暗鬼だ
今は半身不随だが昔は五体満足の脳天気な脱穀米だった
それとも私は気づいてないだけであの頃から無洗米なのか?
独りで啜るとんこつラーメンは財布から転げだした100円玉だ
愛しの人に会えないのは私が腐り腐った大便野朗だからだ
独り言を呟く西武新宿線の中は暖房が効いていないので
私の精神はまだ精神病院の中に置き去りなのだろう