道化師と空気男

窓の外、ベランダで道化師が踊っている
道化師は私に気づくとにこやかに笑った
すると道化師は窓にへばり付き奇声を発した
異形の形相から発せられる今にも狂いそうな
金切り声を前に私はカーテンを閉め耳を塞いだ
頭に響く声に今にも発狂しそうになりながら
私は尋ねたのだ
「私は何か悪いことをしましたか?」