冷房の効かない部屋

溢れ出んばかりの阿保でした
はち切れんばかりの阿保でした
私は風速3mの追い風に吹かれ進んでいるのですが
追い風の正体は臆病風で私は恐れ戦いているだけで
進んでなどおらず、むしろ人間的には後退しており
貯金箱の中の十円に針の筵を与えるが如く
阿保の態で嘗め回す様に見つめているのです
暑さで気が触れたのかと一瞬思いましたが
私は元から阿保だったのです