不安の種

嵐の夜にどこかよく似た残尿感が私の下腹部を摩ります
摩られた下腹部は気持ちが良いのか勃起を繰り返し
ついには下卑た女より卑しい残尿感により果てるのです
煩わしさしか覚えない自慰という物はする意味があるのかと
自分自身の行動に疑問符を剛速球で投げつけています
夜になれば私の周りには無数の真ん円の眼があり
この真ん円の眼は子供の時に思い浮かんだ目の中の怪物です
私は狂人薬を飲むようになり狂人とはかけ離れ見えなくなって
もう五年は経つのですがやはりセブンイレブンの入れ知恵で
見えるようになってしまった異形の者を私は抱きしめなければ
誰が異形の者を愛するというのでしょうか
少なくとも私は愛しません
貴方に盗まれた12月の記憶が帰ってくるというのなともかく
これ以上、貴方に搾取されていては私は畸形になります
中合わせになった貴方と私が交わる事はできないのです