隣人は笑う

私は無垢であり無知でした
すべての口からは真実しか出てこないものだと
例えそれが嘘であったとしても解釈の問題であると
幼心からパラドックスを気取っていたのです
しかし口からは反吐の様に嘘は限りなく出るのです
それでも町は廻っているのが何よりの証拠です
私の脳みそは軟便になってしまったのか
日和見主義者になってしまっているのですが
私は私でなくなり死んでしまうのがわかります
悲しくないと言えば嘘になるかもしれませんが
真実にはならないのです