2007-07-13 朝、蛭、晩 空が紫色なのを気に掛けていた 今日の様に眠れない朝は歪んでいる ふと横に目を向けると空の焼酎瓶の向こうに 緑色のこの世のものとは思えない二つの眼球が 私の体に釘を刺すようにじっと見つめていた それが蛙のぬいぐるみだと気づくのには 今日という日を一日無駄にするほどの時間を要し 秋刀魚の蒲焼の缶詰はなんと言う至福なのだろうと 何年ぶりかに訪れた感覚を噛締めながら 膨れ上がった腹を見ながら現実に戻るのだった