札幌時計台

日付が変わっても私は無色だ
いつになれば色気づけるのかと
少々食傷気味の悩みを抱えている
時計の針は睡眠薬の効き目が
薄れながら効いていくのを
実感するかのようにチクタクと
縦横無尽にクォーツの園を
駆け巡りそれはまるで血液のようだ
私に出来る償いがあるとするならば
ヘモグロビンを無色にする事だけだ