密林の思想

指が木の枝のように伸びていき
両手はジャングルへと化した午後
四肢の木に癪の虫が大発生し
頭の中は自分だけの事で西の空が暗くなった
癇癪玉を耳の中で破裂させた様に
君の体を壊すのも悪くないかと思っている
脳髄の苛立ちは荊の冠を頭に巻きつけられ
失禁をしてしまう手前のパンクチュアルな拷問だ
私はロマンチストなのだからリアリストの君に
指一本触れることも出来ずに故郷に果てるのが関の山だ