拷問の友

退屈と言う名の水滴がメトロノームの的確なリズムで頭蓋を穿つ
昨日は何をしたのだろうか、一昨日は何をしたのだろうか
今日した事すらもわからずに脳内証言台に立たなければいけない
「非生産的な生産的な事をした」と言い訳を考えてはいるが
所詮それは自慰をしていたという事の暗喩でしかなく
比喩を紐解けば単純で愚弄な行いをしただけである
冷蔵庫にあったコーヒーゼリーは賞味期限を3日過ぎていた
私の空白の3日間はコーヒーゼリーの弔いだったのかと
開き直って考えてみば精神異常者にはぴったりの亡友だ
「非生産的な生産的な事」をして私は眠る