革は靴以外にも化ける

真昼の睡眠欲は鈍器で殴られたかの様に
見事に血反吐をぶち撒けながらファズギターと共に
雪合戦の雪の球の如く夏に忘れ去られました
冷風を噴出す醜い大口が私を飲み込んでいきます
あぁ、これはファシズムだなとほくそ笑むのが精一杯で
目覚めた頃には精液をぶち撒けているのが私の日常で
非現実の扉の鍵は何処のドンキホーテに行こうと
取り扱いすらしておらず嘆くのです
あの憎らしい太陽が橋架線に隠れてしまうのを待ちきれず
私は3年ぶりに靴を履きました
諦めるべきは靴紐が付いていた事のみです