2007-03-23 カゼニナル 窓を開けると風が入ってくる 口数の減らない風は夢中に何かを伝えようとするのだが 私は風の言葉などわからないので煙草に火をつけるのだが 風は煙草の煙を引っ掻き回しアラビア語の経文を唱える様に 呆れ果てるほどに理解できない自己主張をするのだ その態は私を映した鏡のようであり今が夜でなければ 私はここで恥も外聞を捨て煙草を消すのだろう 理解できない事は地獄だが理解できる事も地獄なのだ