猿は電気羊か?

嵐のような暗い日曜日
私は畏怖の元へ行き怯えながら白人を手に入れた
これから始まるであろう警察のネズミ捕りに如何に
捕まらないように細々と暮らすかが問題である
白人の切々とした声を聞くと良心が痛むのは当然だが
明日は月曜日だという現実に私も涙が止まらない
しかしカレンダーを捲ればただの杞憂だったと気づくのだ
明日は現実の世界だ
明後日は抜け殻の予定だ
いつの日にか私の猿芝居を皆様が虚仮にする日が来ると
願って止まないのは青き日の思い出からなのだろう
だが私は白人を壊すことになるだろう
逃げ水から逃げていては自慰も止まないからだ
いつか耳鳴りがラジオの電波と共にパノラマ島に降り注ぐ
私の心底からの願いであるが
努力もせずに大人のおもちゃで遊んでいる私は
猿猴捉月となり自慰の人生を歩むかもしれない
それを防ぐ最善策は白人なのだ