牢獄の生活

目覚めれば計算機の前に向かい独り言を呟く
時折、「子供を孕んだ」などと言い訳をしながら
読書や演奏などをするアンニュイな午前中
飯時になればミルクティーの体が呻いている
食欲に従属的な私は時に反吐をぶち撒ける
反吐のアンモニア臭は非常に甘やかで
私は腰掛を無くした猿の自慰をしてしまうのだ
それでも落日は闇々とした笑顔でやってくる
落ちた日は窓から闇夜の飛礫の様に
私の全身をクンニリングスするように見つめている
不感症の私は落胆しながらテレビを見つめている
ふと思い出したようにプレイステーションの電源を入れ
気がつけば私の仲間は全員悶え苦しみ死に絶え
私一人、欲を消化するの悠々自適の暮らしだ
仮想現実世界には罠が多く私自身も罠である
現実世界は罠が多く私自身は狩場の雉である
逃げる所など貴方の頭の中しかないのだ
もう一度自慰をしたら向かいますので待っていてください