楽観のイムポテンツ

存在を否定される夢を見た
私が今、ここに存在している事に疑問符を打つ夢だ
現に機械の中の歯車を気取っていれば貴方の声がしたのだ
声は3月とは思えない程に雨の中で晴れ渡る様であり
声と言うよりも咆哮の態で喞々としており
冬の花火の様で私の五臓六腑に凍み渡ったのだ
あの言葉の意味はなんだろうかと目覚めた時から考えていたが
私を否み罵る意であったのだと終始した
結論を出すのは私であり否定をしたのも私なのだろうが
意趣返しの口実がこれで出来たと嬉々としているのも事実である
今、吸っている眠気覚ましの煙草は不法侵入の風で流れ
これが私を否定する理由かと、妙に納得してしまうのであった