あの夜に輝く公園

いつものように夜の公園に行き昼間に子供が作ったであろう、
砂の山を蹴飛ばし壊す、あの快感。
あれこそ、まさに脱糞後の開放感だ。
因果の鎖などを忘れ、童心に返れるあの場所は
夜にしかできない大人の遊び方が残っている。
あぁ月が眩しい。
台風前の曇り空を突き抜けて輝く月の光。
これもまた脱糞後の開放感に拍車をかけるのだ。
さぁ無知な子供の残骸を殺害しよう。
そして近代文学の残していった希望と言うものなどは
最初からどこにもなかったと言う事を
もう一度、噛締めて声に成らない咆哮を
あの月に捧げよう。