邪教の儀式2

朝、昨日の女性と共に大家さんに直訴した
壁の中から変な音や声がすると
結果、大家さんは壁を穿り返してみると言った


昼頃になるとドリルやハンマーを持った男性たちが来て
私の家の方から壁を壊し始めた
女性はなぜか私の部屋の中からその様子を傍観してた
私の部屋は壁の欠片や粉で真っ白になってしまっていたが
元から大切な物など置いてないのでそれは良しとした



1時間ほどすると壁の中から一体の人形が出てきた
黒い、アフリカ製に見える人形だ
目が白で◎◎と描かれており腰蓑らしき残骸も見えた
少し笑みを浮かべている口元も気持ちが悪かった



大家さんは明日、お祓いを呼んでくれるといった
男性たち人たちは壁を再び塗り、部屋を軽く掃除して帰って行った
この人形は一体、なんなのだろう


今日の夜は邪教の音は聞こえないので、
やはりあの人形のせいだったのだろう



しかし大家さんが人形を私の部屋に置きっぱなしで去って行ったので
少し薄気味が悪かった