一人暮らし

寂しさを抱えた畸形児が
真っ黒なシーツに包まれ泣いている
私のどこにも貴女がいなくて
貴女のどこにも私がいない
駅に迫る電車には飛び込み乗車の選択肢
ぶらさがり健康器には首くくりの選択肢
錆びたナイフには皮膚を切り刻む選択肢
錠剤には致死量未満致死量以上の選択肢
答えは一つではない
だが私には一つしかないのだ
私は何にもなれない事しか私は知らない