佇む機械

夜中にフラリと外に出て見れば
信号機が突っ立っていた
黄色い光をチカチカさせながら
無表情に突っ立っていた
私は哀れに思った
しかし信号機は私にこう言った
「無常は過ぎ去りました
 早くお渡りください」
私は横断歩道を渡りながら
彼の無常は本当に
過ぎ去ったのか考えてしまった