中国人よ、さようなら

忘れ去られた貴女の缶バッチを背中につけて
それを見ようとくるくる回っていると
貴女とワルツを踊っている錯覚に襲われました
何処からともなく流れてくる音楽は
悲観とも楽観ともそのどちらでも無い様な
五線譜を塗りつぶしていく僕の気持ちなのです
眩暈に酔ったとふらふらの酩酊は幸せな気分です
ずっとこのまま堂々巡りの気持ちが
渦を巻いて渦を巻いて渦を巻いて
それでも貴女は自由に泳いで行ってしまう
私はそれにも気づずバターになって
食卓にものぼれないまま溶けていくのでしょう
それでいいと、心のどこかで思っています