はなきゅーぴっど

家族へ贈る花も見当たらず玄関前の白粉花を眺める
子供の頃は白粉花ですら幸せだったとにやつくも
よく見るとこんな黒い白粉花を私は見た事が無い
お里の知れた埼京線は下卑た話を塞ぐ耳栓が必要だ
耳栓から流れる奥花子に私は涙も止まらずに
電車の中でも私は気違いだったのだなぁと
高田馬場まで追ってくる奥華子から逃げられずにいる
貴方の前で泣けて勇気が出た
貴女の前で泣いてしまい情けなかった
これから高田馬場に綺麗な白粉花の種を撒ければいいと
午前4時に咲いている貴女への梅の花を千切りながら
ホトトギスホトトギスと笑えたのだ
私には家族がいて本当に良かったと思う