冬の雨水

雨は私のスキップを止める理由にはならない
穴ぼこだらけの靴でスキップをし
氷雨でいくら足が凍えようとも
足は上下運動を繰り返すのだ
私の足がなくなればいいのだ
跳ねる私のリズムに合わせて気持ちは
どんどんと膨れ上がっていくのだ
昔は歌えなかった歌が口から自然と溢れ
リズムを加速させるいいガソリンだ
何よりも日々、眼に飛び込んでくる
貴女の笑顔が一番のガソリンなのだ
私の足がなくなり
私の口がなくなり
私の眼がなくなればいい
貴女の笑顔は永遠に続けばいい
膨れ上がって水死体の如く醜いまま爆発する前に
私の心だけなくなる事を雨空に願っている