恋路の闇

「僕はキチガイだから」
そっと呟いても電車は言葉を置き去り
悲しくなる埼玉県へと進んでいく
心の中で無常と何度も呟いては飲み込み
満員の人をベッドにうたたと眠る時間
あの娘の夢を見た
月が落ちて僕は死ねばいいのに
汚れてしまった脳味噌には星すら見えない
貴女を体液で汚すくらいならば僕は猿になります