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フォークソングが頭の中に勝手に流れる朝
青春の始まりは今なのだと気分は始祖鳥だ
大切な人は何人でも何人でも私には出来る
五年前の私には大切な人は私だけだったのにだ
タバコに火を点けて冷静を装おう狂人は
厭らしいニヤニヤ顔の止まらない寝台列車
どこまでもどこまでもエンジンを走らせ続けて
最後には貴女のお腹の上で射精したいと思っている
それが叶う日までは男娼の生活を続けなければならない
ワインの滴る夕間暮れすら貴方の為に費やすのだ