ピカソのピカタ

気付けば三人寄ればアナルパールという日だった
一昨日の夜から記憶がないのだが目が覚めたら
薬局で自主規制をしながら談笑していたのだ
給与明細は迷彩柄で読めないと言う現実逃避
気付けば坂道の上で鯛焼きを頬張っていたのだ
深夜の新大久保は麺類だけが下に蕩ける様に
リュックサックの中にはアダルトグッズが入っていた
タクシーのスピードに脅える事もあると思う
しかし小銭を投げるのを止めた時
空中には歌だけがただ静かに佇んでいた
声を聴いた貯金箱がポツリと呟いたのだった
「前に歩むのはそろそろ已めにしないか?」
その言葉に感銘を受けた私はきっとゲイなのだろう