踊る貝

寝てても起きていても醒めない夢を見続けていた
気付けばこの連荘騒動で自分のアイディンティティを
闇雲に見失いかけている事にも気付いたのだが
それこそ私の右の頬にバーベキュー串を刺して
血塗れになって踊るのが自分流であるのだと
それこそ言い訳にもならない妄想をしていた
クリリンはどこへ消えていったのかと尋ねると
先輩の家でパンデモニウムを気取っていたのだ
深夜のパソコンからは睡魔が歌っているのだが
私は自転車にも乗れずに歩いていたのだが
そこで見た東雲は未来より今を凛と咲いていたのだった