安物のGジャン

私の髪はまた真っ赤な太陽と燃えていた
格好悪い男が格好悪く去っていく様を見て
また巣が減るのだなとカッコウの鳴真似をした
その日の東京はリビドーの溢れる色をしていて
内臓を貪っていた時でさえ窓の外に子供がいた
貴方の白薔薇に響く私の声はどことなく
悪魔を寄せ付けているような気がしたのだが
それは強ち間違いでもなくドアの外には
桃色の人が「ここが天国ですよ」と立っていた
私の人生はスカートの中の中を見る為にあると
実感した39時間の大往生は幕を閉じたのだった