CANKYO

23年間動かなかったバイヴレーターは電車の中で鳴り響き
これは私も腹を下すしかないと腹を括った時
眠らない街で見た100台のロボットが100台のロボットを
操作するサイエンスフィクションの様な世界を思い出し
私はあの中に紛れてロボットダンスを踊らなければと
甲状腺に叫んだのですが返事はただ一つでした
それは私を罵倒する様な蔑む様な冷徹な目で放たれた一言で
私は感動の余りに涙をちょちょぎらせたのですが
隣に座っていた二人組みの老人はこれでもかと死にました
そのショックで言葉が思い出せずに私は言葉の森にいます
何処まで行っても何を言っても言葉は空中に掻き消され
言葉の木々は光合成すら出来ずに枯れていくのです
私はアメリカ合衆国を未来永劫恨み続けます