雷門

浅草の町は憎たらしい事に晴天なのだ
これに憤慨しない事には私のアイデンティティ
砂の城の様に灰燼に帰してしまうのだが
私の行き止まりは浅草だったと一人で太鼓を叩くのだ
全ての人間は時間にルーズなので女子高生と性交をして
エイズなりエボラ熱なり大病に罹り死んでしまえばいい
そんなことを思っていれば動き回る私は汗に塗れしまった
そういえば私はいつの間に眠ったのだろう
朝起きれば脛毛が総て燃えていた
そういう日も浅草にはあるのだろう