らんらんるー

ふらりと町を歩いていると殺人鬼が歌を歌っていた
その時はあまり気にも留めなかったのだが
帰ってきてから寝ようと電気を消すと
あのメロディが頭の中をぐるぐると廻るのだ
どこかで聞いた事のあるメロディだ
思い出せずにやきもきしていたが
夢うつつになった頃にやっとの事で思い出しただ
「そうだ、あのメロディは・・・」
私の意識はそこでぷつりと切れた
どうやら枕元に殺人鬼がいたらしい
物騒な世の中だなと思いながら私は死んだ