フラワーカンパニー

一輪の花が凛として咲いていたのだが
如何せん生えている場所が溝川ともなると
私はフォローする事も出来ず美しいですねと
心ながらに言える事も言えずに狂うのだ
風車小屋には桜が満開だった
その下には菜の花畑が広がっていた
政令指定都市にある花はすべてラフレシアだと
勝手に決め付けていた私の目から鱗の様に
擬宝珠の花びらがひらひらと落ちていったのだ
そろそろ老害も散るかと思えば泣きたくなるのだ